「あれは忘れもしない7月の何日だったか。」
「忘れとるやないのー!」
おおっ、懐かしい書き出しじゃ〜ないですか、スミ子さん。とふざけるのはこれぐらいにして、あれは忘れもしない7月の何日か…… (もうええ!)本屋の沖縄本コーナーを物色していた時のことである。「ヌーヤルバーガーなんたることだ 沖縄カルチャーショック」(浦谷さおり)という何ともふざけたタイトルの本をみつけた。因みに「ヌーヤルバーガー」とはJEFという沖縄ローカルのファーストフードのメニューである。思わずそのタイトルに惹かれ手に取りパラパラと見てみると、これが結構、いやかなり面白い。会話部分がかなり多く、その会話が関西弁でテンポが良いときた。私の好きなタイプである。因みに女優で言うと小西真奈美がタイプである(関係ないって!)。思わず1,470円という値段を無視して買ってしまった。さて家へ帰り早速本を取り出しトイレへ。すっ、すいません、ワタクシトイレの中で本を読むのが一番落ち着くんです。著者紹介をみると思った通り著者は関西、神戸在住の人であった。神戸ってところに親近感をもちつつ「おーっ、この店は俺も行ったぞ」「ふーむ、こんなとこがあるんか次に行ってみよ」とかトイレで(すまん)独り言を言いつつ読み続けていた。が、途中で違和感に気づいた。長時間洋式トイレに座っていたせいでお尻の一部が痺れてきたみたい(そんなオチかい!)。そこで私は慌てず騒がず、二番目に落ち着くベッドへ移動し続きを読む事にした。とろこがである。ベッドに移動しても違和感がとれない!?いやお尻ではなくて文章を読んでいての違和感である。いや違和感と言っても普通の違和感ではなく、あまりに違和感がない事への違和感である(意味わからん!)。この人の本ははじめて読むはずである。ところが、その文章には何故か懐かしい匂いがする(文章に匂いがするんか!というツッコミは却下)。はてと思い、考えてみるとこの本の文章ちゅうか内容ちゅうかには2つの特徴があった。1つ目、お店の紹介などが書かれているがメニューの内容などには重点は置かれておらず、どちらかというその店に着くまでのドタバタなどが重点的に書かれている(一応、章の終わりにDataのペイジがあるが)。2つ目、作者は必ず1人では店に行かず友人と行動しており、作者と友人との会話文が多くを占めている。ここまで書いたらディープな讃岐うどん好きには判るよねぇ。そう、この本は一部ではバイブルと呼ばれている「恐るべきさぬきうどん 」と言うかそれを書いた田尾さんの文体に似ているのである。そっかー、このあまりの違和感のなさの違和感は読み慣れた文体と似てたからなのねーとその後は安心して読みすすむ事ができた。ところが安心して読めたのは本文までであった。あとがきの最初の1行は「すんません、もうタコヤキ食えません」というこれまたタイトルにも負けないキャッチーなものであった。タコヤキと聞いて、いや読んで「神戸たこ焼き」の命名者を自称する私のテンションはあがった。しかもその後には「大阪たこ焼33ヵ所めぐり」「西日本出版社」の名前が。西日本出版と言えば前述の田尾さん著の「超麺通団」を出し、そして宇宙でただひとりのタコヤキスト熊谷真菜さん著の「大阪たこ焼33カ所めぐり」を出し、私に「またコナモンかよ!」と三村ばりのツッコミをいれさせた出版社ではないか。しかも著者の浦谷さんはなんと田尾さんの10年来のファンだとか。あら、ビックリ〜。懐かしい匂いは田尾さんの匂いだったのね。ワタクシ、TJ Kagawa編集部で、満濃公園で、観音寺の某店で田尾さんの匂いを嗅いだ、もとい田尾さんにお会いした事があります。この本、沖縄ファンだけでなく讃岐うどんファンも一読の価値ありかも。
(注) 似てるっても私の感覚なんで、似てないやんけ!と思う人はディスプレイか何かにツッコンでおいてください :-)
