きまぐれ日記

2001.3.29「お札を丸めて灰にしてみよう」

今年、34歳になる僕だから人生の半分をタバコ(紙巻きタバコ)と過ごしてきた事になる。
ところが実は去年の秋からタバコを吸っていない。いや2月に一箱だけ吸ったか……
別に「禁煙」をしている訳ではない。
煙はちゃんと吸って(注1)いるのだ紙巻きタバコのではなく「葉巻」のそれを。
そう34にして、いや後2ヶ月半は33歳か、葉巻に目覚めたのだ。
前から興味はあったのだが中々手を出せずにいたのだが、
たまたま行ったバーにシガー(葉巻)が置いてあった。
そこでは吸えなかったのだが翌日、何気にWebを検索してみると結構行きやすいところに
葉巻を色々と扱ってる店があった。
丁度、息があがりやすくなったと感じタバコを吸うのをやめていた時期でもあった。
もしかしたら時が満ちたのかも知れない。
週末を待ち僕はお店へ向かった。

Webなんかで覚えたハンパな知識をプロに話しても仕方がない。
初心者、土産物で貰ったのを数本吸った事があるが銘柄も味も覚えてない、である事を
伝え色々とお話を伺った。
うーん、これもまた奥の深い世界である。
そしてその話の中でこんな言葉がでた

「葉巻はお札を丸めて灰にするようなもの……」

確かに葉巻の値段は1,000〜3,000円ぐらいのが多かった。
1,000円札を丸めて火をつけているようなものである。

別な日に少し葉巻を嗜む友人に葉巻を吸い始めた事を話した。
そしたら彼の口からこんな言葉がでた

「お札を丸めて灰にするようなもの……」

すわ、またしてもこの言葉が。
もしかしてこの言葉は葉巻を吸う人の間では有名な言葉なのかも知れない。
確かに言いえて妙と言いたいところだが少し計算してみよう。

葉巻は高いだけでなく吸うのに時間がかかるため僕のようなサラリーマンが
吸えるのは週末に1本ぐらいだ。週に1本、月に4本
1,000円のなら4,000円、2,000円のでも8,000円。
あれれ結構安いじゃん。
思いきって2,000円のを土日と週に2本吸っても月に16,000円だ。

じゃあ、紙巻きタバコについて考えてみよう。
僕は平日にしかタバコを吸わないし1日に1箱弱しか吸わない。
因みに吸ってたタバコはラークで250円と他のタバコより安い(注2)。
計算すると月に4,000円ぐらい。
あれ、これなら1,000円の葉巻を週末に1本吸うのとかわらん。
会社にもいるけど1日2箱も吸う人も多いよね。
わざわざ健康の為にと軽いタバコに変えてそれをいっぱい吸う人。
おや、260円 x 2箱 x 30日 = 15,600円も使ってる。

そう、「葉巻なんて贅沢」なんて思ってるそこのアータ!
実はタバコを吸うだけの金があれば葉巻ぐらい吸えるのよ。
お札を灰にって譬はその瞬間をとればそうなんだけど長い目でみれば
そんなにメチャクチャ贅沢な事ではないのである。
あ、チャーチルみたいに葉巻をパカパカ吸う人は別ね。
あーいうのがしたかったらサラリーマンなんてやめて政治家にでもなってください。

それはサテオキ、タバコって実は金がかかる。
それはまるで……

「穴の開いた財布に小銭を入れているようなもの……」

である。
チャラチャラ、チャラチャラと気付かない間に財布からお金を落していくのと、
お札を丸めて火をつけちゃって贅沢な気分を味わうのとどっちがよいか。

えっ、「葉巻の方が良い」って答えに誘導しようとしてるって?
そんな事はない。どっちが良いかの答えは人によって違うんだから。
だから判っていて「タバコ」を選ぶ人には何も言わない。
タバコも葉巻も嗜好品なんだから。
でも、貴方がもし葉巻の世界を知らないなら、高いものだと思いこんで敬遠してるのなら
一度で良いから試してみる事をお薦めする。

お札を丸めて灰にしてみよう!

(注1) 葉巻の吸いかたは紙巻きタバコと違うのでご注意を
(注2) 僕の吸い出した頃はラークは280円、国産のは200円だったが


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